今年の5月より、お灸教室を始めました。
お店の待合室を使ってこぢんまり。
人前で話すのは久しぶりで、緊張しましたが、みなさん真剣に聞いてくださってありがたいです。
7月より、せんねん灸のセルフケアサポータとしても活動させていただいております。
何度か回を重ねて「東洋医学ことはじめ」という東洋医学の基礎とお灸の使い方などについてお話しする講座と、「季節のお灸教室」という2種類の教室を毎月続けていこうと思っています。
「ことはじめ」の回では、東洋医学の本を見ると必ずといって良いほど出てくるワード「陰陽」「五行」「気血水(津液)」についてお話ししています。特に「気」というと、謎めいていて、よくわからなくて、怪しくて、見えない・・・というようなイメージをお持ちの方、とても多いと思います。鍼灸師の私ですら理解しづらく長らく頭の中が混沌と渦巻いていたので、そんな疑問を解決できればと思いっています。
「季節のお灸教室」の回では、実際に季節の移ろいによって起こる、気温・湿度・天気の具合・食べ物の旬などから影響を受ける身体の変化を東洋医学で捉えていきます。体質によっても環境の感じ方が変わるのは当然です。その人それぞれにあった養生できるツボを見つけていきます。
私の伯母は鍼灸師で、私にとって鍼灸治療は物心ついた時から身近なものでした。体調が悪い時には驚くほどよく効きた経験もあり、健康維持には大切な施術と思っていました。ところがいざ自分が勉強を始めたら、してもらうとするでは大違い。ツボの名前とその効能を覚えるだけではとても捉えきれない奥深い学問でした。
正直なところ東洋医学考えがストンと体に染み入ったのは、この10年くらいな気がします。施術の経験数も増え、家族が病気になったり、私の身体も年齢に応じて変化し、食事の大事さ・ツボの効果・養生法・そして精神性の大切さなど、体験体感を通してこその合点が行くようになりました。
東洋医学が私に教えてくれた事は沢山ありますが、今いちばんお伝えしたい養生方は「いい塩梅で自然に身を任せて生活すること。」その事を言葉にしてお伝えできるタイミングが来たような気がしています。
東洋医学って、本当に素晴らしいんですよ。しみじみ…
なんといっても面白いです。陰陽や五行のあり方は、人間って1人で生きているわけではなく自然と共に生きているんだな、と実感させられる医学です。
ぜひ自分の体を見つめにいらしてください。
ご参加心よりお待ちしております。
季節ごとに資料にツボや内容をまとめてお渡ししています。