14. 草履と下駄と、外反母趾

 

夏祭りに着なれない浴衣で心踊らせ、ちょっと歩きにくいなと思いながら、下駄をはく。

あいたたたっ。。

 

下駄の鼻緒が親指と人差し指の間で股擦れをおこして、歩きにくい。

あるいは、足の甲が擦れて傷に。

そんな経験はありませんか?

 

日本人はある時から草履や下駄をほとんど履かなくなりました。

「外反母趾」はどうやらその頃から急増した様子です。

 

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小学生の頃からお母さんのハイヒールは憧れ。

街中で育った私にとって、おしゃれなヒール靴を親にねだるようになったのは、わりに早かったように思います。

 

おばあちゃんの心配をよそに、根負けした父は私に当時流行りの厚底サンダルを買ってくれたのを覚えています。

女の子のおしゃれに疎く甘いのは、どこの家でもだいたいお父さん?

 

そんなわけで、お気に入りのヒール靴を手にした若干12歳の私。

嬉しくて連日履いていたことを思い出したます。

 

良いか悪いか、あまり運動神経の良い方ではありませんでしたが、ヒール靴を2・3足手に入れた頃には高いヒール靴を履いて走るのはへっちゃらになっていました。

 

ある日、鍼灸師をしている叔母が私の素足を見て言いました。

「ありゃ!外反母趾になりよる。」

「親指と踵をしっかり使って歩かんと、このままじゃ指が曲がってしまう」

 

心配した叔母は「草履」を持ってきました。

道の駅で売っている手作りの草履。

 

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なんだかんだと当時はケチをつけながら履いていたような気がします。

 

草履は鼻緒を親指と人差し指で挟んでいます。

そして自然と親指を中心に指先に力を入れて歩きます。

 

これは観察からで言えることですが、外反母趾の人の靴は殆どが靴の外側のゴムが磨り減り、飛び出した親指の骨(中足骨)で靴の内側を傷つけ、靴の内底は指跡の親指だけがない状態です。

これに対し、下駄や草履は使い込むと全ての指跡がしっかりと残ります。

細かく言えば正しい歩き方は色々とありますが、草履を履くだけで外反母趾の原因になる歩き方はかなり改善されます。

 

どうなるかと心配された私の足の親指も、次第にまっすぐに育ちました

 

人の体の重心

足は親指側、手は小指側

 

いつまでも美しいハイヒールを履きたいなら、

草履は正しい重心を意識して生活することを教えてくれます。

 

今ではすっかり愛着のあるお気に入りで、家の中では殆ど草履。

夏は涼しく快適で、冬も家の中を歩き回っていれば足先が冷えることもありません。

夏祭りに下駄で足を痛めることもありませんよ。

 

私の生活には欠かせないものになっています。