子供の頃、母が毎年楽しみにしていたのが、ピーナッツ。
大分出身の母は、この季節になると祖父に頼んで大量のピーナッツを送ってもらっていました。届いたダンボールを開けた瞬間の畑の土の匂い。茹でていると、家の中が土の匂いから次第にナッツの香りに変わっていきます。茹で立てのナッツは、ほくほくポリポリといった食感で、ローストとも芋類とも違う独特の食感になります。
子供の頃は、なんとも言えない香りがとても苦手で…以来私は、ナッツはなんとなく食わず嫌い。中華料理の炒め物に使ったりはするものの、わざわざ買い求めて食べることはほとんどありませんでした。ですがここ最近、ローストしたアーモンドや、お土産にもらうマカダミアナッツ、カシューナッツなど徐々に味を覚えるようになり、久しぶりに生ピーナッツを茹でることにしました。
ピーナッツを茹でると聞いて、母はもう大喜びで!もぅ本当に・・・我が家の人はとっても食いしん坊。好きな食べ物となると、目をキラキラさせながら台所の周りをうろうろ。茹で上がりを真っ先に食べたいと、お皿を片手に待っています。
茹で立てのピーナッツ。久しぶりの味は、良い塩加減でとても美味しく出来上がりました。ほくほく、ぽりぽりにナッツの風味と甘みが程よく、食べ出すと手が止まらなくなります。こんなに美味しかったんだ〜と我ながら驚くほど虜になってしまいました。
3kgも茹でたピーナッツはこれから、ピーナッツサラダやピーナッバターを作ってみようかなぁと妄想中。どんな料理に巡り会えるか・・・まだまだワクワクが止まりません。
【バーミキュラで生ピーナッツを茹でました。】
材料:ピーナッツ1kg、お水600cc、塩 大さじ3
1、ピーナッツは泥を落としてよく洗います。
2、鍋に全ての材料を入れてよくかき混ぜます。
3、中火で10分火にかけたのち湯気が上がっているのを確認して、弱火に落として20分。
4、火を止めて温度が下がるまで約20分ほど放置します。
5、完成!すぐに食べるぶんだけ冷蔵庫で保管。残りは冷凍しました。