暑中お見舞い申し上げます。

三星舎は13〜15日までお盆休みをいただいております。

 

さて、わが家でお盆の郷土料理といえば「たらおさの煮物」でした。

たらおさは、鱈の内臓(エラと胃)を干したものです。
見た目は…エイリアンに似ていると言われたり…

お盆が近づくと福岡市のスーパーなどでも見かけるようになります。
この見た目、知らないと少し手を伸ばしにくいかもしれませんね。(´∀`;




お盆はお精進料理を食べることが一般的ですが、たらおさだけは別だったようです。

私のおばあちゃんは、たらおさの煮物づくりの名人でした。
いまだにあの味は再現できません。。煮物って奥深いですよね。(・ω・。)

祖母は、朝倉の出身でした。
たらおさは、大分県日田市の発祥と言われていますので、筑後川沿いの村にも伝わっていったのでしょう。
そのほかにも、北九州市小倉でもお正月料理として食べられるそうです。
こちらでは「たらおさ」とは呼ばないようです。

 

 

エラのところ。
ひっくり返すとこんな感じ。
まさにエイリアン。

 

 

わが家のたらおさレシピをご紹介します

たらおさは、2〜3日お水で戻してから調理します。鍋にひたるよう適当な大きさに切って、毎日3〜4回水を変えて戻します。
(戻している間、ちょっぴり臭いますので…冷蔵庫で保管することを強くお勧めいたします!)

 

水で戻したたらおさは、最後にもう一度水を変えてからそのまま火にかけて1時間ほど煮ます。アクが出る時は取り除きます。


その後、取り出して一口大に切ります。
エラの部分もずいぶん柔らかくなっていますので、簡単に切れます。


材料の分量は下記の通り。

たらおさ1つ
水400cc、酒100cc、薄口醤油 大さじ2、みりん 大さじ1
お好みで山椒、唐辛子、生姜など。

※たらおさが2つになった時は、煮汁1.5倍くらいで考えると良いです。
筍やコンニャクを一緒に炊くご家庭もあるようです。


●作り方●
1、水を火にかけて沸いたところで、酒と醤油半分と一口大にしたたらおさを入れます。

2、再び沸いてきたらすべての材料を入れて弱火にし、1時間〜1時間半ほど落し蓋をしてコトコト煮ます。

3、煮汁が1/4くらいになったら、一度火を止めて冷まし、その後火にかけて煮切ってください。時間がない時はそのままに切ってしまってもOK

 

 

 



郷土料理「たらおさ」ぜひ作ってみてください。
お弁当のおかずにもよく合います。