1. 健康は自らつくるものとは。
「健康ですか?」
「痛いところありませんか?」「不調はありませんか?」
病気の方に元気になる方法を話すなら”お題”は明確ですが、
たぶん健康だと思っている人に健康について話すことは定義が曖昧で難しいものです。
ここでお話しする健康は「不調」と感じることが1つでもあれば、読んで欲しい内容です。
東洋医学には「未病」というとても使いやすい言葉がありますが、この未病なかなか気づけていないものです。
例えば、頭痛があるとか、太っているとか、足がつるとか、肩がこるとか、1日1回便が出ていないとか、月に1回は何かしらの薬を飲むとか。
「えっ。そのぐらい普通じゃないの?大したことないよ。平気平気。」
と思っている貴方には特に読んでいただきたいです。
人の体は約60兆の細胞で出来ています。
その細胞の一つ一つが生きています。
自ら選んで食べた栄養素が、血液に乗り細胞の栄養となります。
不要なものは再び血液に乗って排泄されます。
何気ない呼吸は、酸素を取り入れ食べたものを分解しエネルギーに変えます。
また、老廃物を分解し二酸化炭素を吐き出すことで、体を弱アルカリ性に保ちます。
人が生きていくのに必要なことは、体があること、呼吸をすること、水をとること、食べること、感じること(熱いとか・痛いとか)、動くこと。そして生きていく環境(地域や文化)を無視しないことです。
その一つ一つがとても重要です。
繰り返しますが、細胞は生きていて、血液に乗ってきた養分と酸素をもらいそれと引き換えに老廃物と二酸化炭素を出しています。
とても当たり前のことのように思いますが、極端に環境の悪いところに行くとなんとなく「息苦しい」とか「体に悪そう」と思いますよね。それと同じように、あなたが息を小さくすると細胞たちは酸欠になります。
食べたものが悪ければ、細胞を育てる養分はかたよります。
動かなければ血流は悪くなり、やはり細胞の集まりである筋肉は痩せていきます。
血行が悪い・顔色が悪い・なんとなく調子が悪い。これは小さな細胞のサインです。
体があること、呼吸すること、水をとること、食べること、感じること、動くこと、環境を知ること。
とても当たり前すぎて大切さを忘れがちですが、人はこの7つの条件がなくてはいきていけません。7つの条件は人類が生まれた時から続いていることです。
健康でいることの基本はとてもシンプルだと感じませんか?
今、感じているあなたの身体の状態は全て「生活の結果」なのです。