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 三星舎は、日本の暮らしをテーマに「健康づくり」のお手伝いをしたいという思いから、2014年に私の生まれ育った福岡市早良区で創業しました。鍼灸師として、またひとりの生活者として、健やかな暮らしに本当に必要なものを追求し発信しています。

 弊社の商品づくりは、祖母が家で作っていたお味噌を受け継ぐことから始まりました。

 開業医に嫁ぎ助産師として働いた祖母は、毎日三食の支度でお台所に立っていました。患者さんの顔色をよく観察し身体の様子を伺いながら、その日の気候に気を配りながら献立を決めていました。食の大切さを感じる日々だったと振り返っています。味噌を造り、梅干しを漬け、病院では食事と鍼灸治療をし、極力薬を使わない医療を心がけていたと聞いています。

 私は、そんな祖母と、医療従事者の両親の影響を受けて育ちました。食卓の話題はいつも、健康と病気のはなし。幼少期から「自分の健康は自分で創りなさい」というのが、わが家の教えでした。この考えを「創健」と言っています。


 子供の頃、仕事で忙しかった母と一日の出来事を話すのは、お台所でした。「お味見役」と台所の脇の椅子に腰掛け、出来立てのお料理を食べるのを楽しみにしていました。母の上げ膳据え膳にすっかり甘えて、お料理を始めたのは18歳。味の記憶と母の姿を思い出しながら始めた料理も、最初は失敗続きでした。ですが、不思議と食いしん坊もあって、学生時代から始めた朝ごはん作りは休むことなく日課となりました。そのころはまさか将来の仕事に役立つとは夢にも思っていませんでした。

 その後、鍼灸師になりました。美味しい食べ物を楽しむ喜びと、健康づくりへの関心が自然と高まっていきました。


 たくさんのライフスタイルや健康の話題が発信される昨今、何が正しいのか、商品も情報も選べないという方が増えています。私は「日本の暮らし」に関心を持っていますが、良いなと感じることを取り入れようとすると初めて経験に戸惑うことの多いものです。日々挑戦です。生活の中で気づく事を発信することで、何かお役に立てないかと考えました。

 「健康づくりのお手伝いを仕事にしよう」と決めた時、育ててくれた両親や祖母の言葉やエピソードを受け継いで行くことがどれほど大切なことかと感じます。生活の中で、一つづつ経験と結びついて行く時、自分の言葉で文章にしたり、治療で役立てています。

 祖母は80歳のとき、それまでの経験と考えを本にまとめ小さな講座を開くようになりました。92歳まで教壇に登り、多くの言葉を残してくれました。祖母の他界とともに創業した三星舎の商品は、それぞれに先人の知恵、ものの背後にある歴史と風土、職人さんの理想を大切にし、「日本の暮らし」をテーマに丁寧に作っています。製品にたいする考えはそれぞれの商品とともに紹介しています。

 どうぞ弊社を通じて、より健やかで豊かな暮らしのお役に立てますよう、心より願っております。



調 香生子